耳の病気について|大阪市鶴見区・JR学研都市線 放出駅前の耳鼻科・小児耳鼻咽喉科・アレルギー科『松田耳鼻咽喉科』

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急性中耳炎

耳の中の中耳に炎症が急に起こり、中耳内に膿がたまってしまることにより起こります。主な症状は痛みや聞こえにくいです。痛みは長時間持続することはなく、数時間で治まることが多いようですが聞こえにくさは続くことがあります。原因は、風邪をひくなどにより鼻・副鼻腔・のどに炎症があって、鼻の奥(のどの上)に開口部がある耳管という中耳へ換気をする役目を持った空気の通り道を介して、鼻の奥からウィルスや細菌が侵入するためです。治療は、重症度に応じて抗生剤、鎮痛剤などを使います。痛みが強い場合は鼓膜切開で排膿することもあります。治療により改善されれば聞こえにくさも治っていきます。

乳幼児では痛みをうまく訴えることができません。乳幼児の急性中耳炎のもっとも多い症状は「不機嫌で急に泣く」です。特に多いのが夜泣きです。風邪をひいて熱も伴う場合は急性中耳炎の可能性があるので受診されることをお勧めします。

小児で一時的に耳が痛いと言っただけの場合でも急性中耳炎のこともあります。場合によっては痛みを訴えないことがあり、耳を触るだけの場合もあります。急性中耳炎の痛みはしばらくすると和らいでしまい治ったかのように見えてしまいます。しかし痛みを伴わない滲出性中耳炎になってしまうことが多いので注意が必要です。引き続いて滲出性中耳炎の治療を継続しなければならないこともあります。

中耳炎の治療を受ける多くの方は、中耳炎に対してだけでなく鼻・副鼻腔・のどに対しての治療も必要になります。

滲出性中耳炎

空気だけしかないはずの中耳と言う空間に液体(貯留液)が滲み出てきて溜まってしまった中耳炎ことを言います。主な症状は、聞こえにくい・耳の閉塞感(詰まった感じ)です。痛みはありません。ほとんどの場合、風邪をひいたりして鼻・副鼻腔・のどに炎症があったり、治ったなと思った後にも起こることがあります。鼻の奥(のどの上)に開口部がある耳管という中耳へ換気をする役目を持った空気の通り道の働きが、これらの炎症により機能しなくなった時に滲出性中耳炎になりやすいといわれています。ですから急性中耳炎の後に引き続いてなってしまうこともよくあります。

治療はまず鼻・副鼻腔・のどに対する治療が必要です。抗生剤や消炎酵素剤を使うことがあります。滲出性中耳炎に対しては中耳に空気を通して耳管の機能回復を図る通気療法を行います。通気療法を含めた鼻・副鼻腔・のどに対する治療が重要です。一方、薬については急性中耳炎とは異なり滲出性中耳炎で中耳に溜まった貯留液には細菌は含まれていないので抗生剤は通常では使用しません。通気療法でなかなか治らない場合は、鼓膜切開の施行後に貯留液を吸引したりすることもあります。さらに難治性の場合は鼓膜に換気のためのチューブを挿入することもあります。

滲出性中耳炎は痛みを伴わないので、小さなお子さんをお持ちの家族の方は気が付かないことがよくあります。風邪をひいて診察に来てみた、耳垢をとってもらいに来た、ということで診察を受けてみると知らぬ間に中耳炎にもなっていたということもあるのです。

慢性中耳炎

急性中耳炎を繰り返したりして、鼓膜にできてしまった穿孔(穴)が治らずにそのままになってしまった状態を言います。体調を崩したり、風邪をひいたりしたときに耳漏(耳だれ)が出ることがあります。聞こえにくいことも多くあります。耳漏が出れば抗生剤などで治療が必要なこともあります。状態によっては鼓膜の穿孔を閉鎖する手術も施行します。

真珠腫性中耳炎

中耳の中に真珠腫と言われるものができ、徐々に骨を破壊していく中耳炎です。この中耳炎になった方は、過去に難治性の滲出性中耳炎にかかっていたのではないかといわれています。主な症状は難聴(聞こえにくい)や耳漏(耳だれ)です。進行すれば、めまい・顔面神経麻痺・頭痛などの症状が出ます。治療は、状態によって手術が行われることがあります。

外耳炎

外耳道の皮膚の炎症です。主な症状は、耳漏(耳だれ)・痛み・かゆみ・耳閉感(耳がつまった感じ)です。耳掃除をすることによって引き起こされることがほとんどです。耳かき・綿棒いずれを使っても外耳炎が起こります。治療は、まず耳掃除を止めること、風呂上がりの綿棒も止めることです。状態によって抗生剤や点耳薬を使用します。外耳炎が治っても耳掃除をしてはいけません。

突発性難聴

名前の通り突発的に聞こえなくなる内耳の病気です。左右どちらかだけ聞こえにくくなることが多く、まれにめまいを伴う場合があります。投薬によって治療を行います。治療は早期に開始することが望ましく、発症後2週間を過ぎてしまうと改善が難しくなります。

メニエール病

めまいで有名な病気ですが、難聴(聞こえにくい)や耳閉感(耳がつまった感じ)を伴うのが典型例です。中にはめまいがなく難聴・耳閉感だけの場合や、めまいだけのこともあります。ストレスなどに関係するのではないかという説があります。内耳の中にある内リンパ液が増えるという病態がわかってきており、投薬によって治療を行いますが、症状が繰り返すこともあるので注意が必要です。

顔面神経麻痺

顔面の筋肉を動かす顔面神経が麻痺することにより、表情筋の動きが悪くなってしまう病気です。左右どちらか片方に発症することが多く、目がつぶれなかったり、口の角から水が漏れてしまったり、額のしわ寄せができないなどの症状が出ます。また、難聴、めまい、耳の痛み、味覚障害を伴うこともあります。原因が特定できない場合が多いですが、ヘルペスウィルスによる場合は抗ウィルス剤を投与します。また、真珠性中耳炎が顔面神経に進展した場合は手術が必要になることがあります。脳梗塞や脳腫瘍などの脳疾患で発症することもあるので頭部の検査も必要になります。

耳垢栓塞

耳垢(みみあか)が外耳道に詰まってしまった場合を言います。日々耳掃除をしてむしろ押し込んでしまう場合が多いようです。耳垢は元来自然に排出される清潔なものなので耳掃除をする必要はありませんが、詰まってしまった場合は耳かきや綿棒でこすってとるのではなく、耳鼻咽喉科に受診して除去してもらって下さい。その理由は、耳かき・綿棒により外耳道を傷つけて外耳炎を発症しているケースが多く見られるからです。

良性発作性頭位めまい

典型的なものは、左右どちらかに一方向に寝返りをうった時に回転性のめまいが起こります。めまいの多くがこの病気だといわれています。内耳のなかにある耳石(じせき)が内リンパ液も中を浮遊するために発症すると考えられています。原因は不明ですが耳石浮遊置換法によって症状が軽減されることがあります。

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